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バック・テクニック

 

 

 
 
オープンカー乗りの悩みの一つに、リアウィンドウの曇りがあります。

リアウィンドウはビニール製なので、時間が経つにつれてスリ傷で真っ白になるんですね。
それを嫌ってか、一部のオープンカーには、ガラス製のウィンドウを採用している場合もありますが、悲しいかな、ビートのはビニール製です。
消耗品と割り切って、定期的に交換すれば良いのでしょうが、不精者の私は、ディーラーへ行くのすら面倒くさいのです。

そんな訳で、私のビートのリアウィンドウは真っ白けっけで、何も見えません。
リアウィンドウごしに見える物体は、フォーカスがボケボケで形すら認識できないのです。

ですから、バックする時は本当に気を使います。なるべく、バックをしないで済む運転を心がけてしまいますが、勿論、一切しない事は不可能ですから、なるべく好条件でバックできる環境を模索してしまいがちです。
例えば、駐車場にビートを駐車する時は、必ず、頭から入れます。車1台分の狭いスペースへバックするよりも、出る時に広いスペースへバックする方が楽だからです。

さすがの私も、「こんな状態じゃ、マズイかな?」と思い始めていたのですが、しかし、人間とは恐ろしいもので、そんな最悪の環境にも、何時の間にか順応してしまうんですね。
つまり、視界の悪い中でバックするコツをつかんでしまうのです。

ポイントは、真っ白なウィンドウごしに見える物体の色を把握する事です。
バックする時はハンドルを切った状態での場合が多いのです。つまり、後退を進めるにつれて、サイドミラーに映った物が、次にリアウィンドウごしに見える訳です。
サイドミラーで色を把握しておいて、リアウィンドウごしに見える色で、距離や位置関係を把握するのです。
慣れてくると、首をフリフリし(サイドミラーとリアウィンドウを交互に見)ながら、スルスルとバックできる様になります。

バック時の後方視界でお悩みの方、是非、お試しください(って、こんなテクを駆使するよりもリアウィンドウを交換した方が遥かに安全なんですけど……)。
 


 
 
 
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