Owner's words

AZ−1のススメ

 

 

 
 
AZ−1は、「どうしても、コレでなければいけない!」という思い入れのある人だけが買ってください。

「どれにしようかな!?」とか迷ってる人には、絶対、薦める気になれない車です。後輪駆動でターボエンジンだったら、他にも選択肢はあるので、そちらの方が買いです。

ハッキリ言って、この車は全てにおいて不便なのです。

ですから、この車の用途としては、日常の足となる便利な車を持っていて、
「何だか、便利なのにも飽きたなぁ…… 車はやっぱり刺激が無いと……」
等と感じた際に運転してみて、不便な車を運転する事の苦痛を痛感し、
「あぁ、やっぱり、車は楽な方が良いや……」
と、日常の足車の良さを再認識する為にあるかの様な車です。

事実、メルセデス、ビート、AZ−1が車庫に並んでいる場合、私は迷わずビートで出かけてしまいます。
 


 
しかし、「どうしてもAZ−1でなければ……」という思い入れのある人については、オーナーとしてアドバイスを惜しみません。

AZ−1が欲しい場合、すぐに手に入る事はかなり稀です。日本の何処かにたまたま転がっている数台の中から、たまたま見る事ができた1〜2台のうちのどれかを選ぶ事になります。
乱暴ですが、「欲しいと思った時に出合ったAZ−1を買う」というのが実情です。

車としての程度はあまり問題ではありません。そのチャンスを逃すと、次のAZ−1は何時になるか解りません。

ボディに錆びの浮いていないAZ−1はありませんし、無改造のAZ−1も稀です。前オーナーに手荒い扱いをされてボロボロかもしれません。挙句の果てに、横転歴のあるAZ−1も少なくありません。

AZ−1を購入する場合のほとんどが、現状渡しです。とりあえず、買ってから直しましょう。アフターサービスを期待する様な車ではありません。そのくせ、同年式の他車と比べると、とんでもなく高価です。

これらの現状を乗り越えて、オーナーになる人は、よほどの熱意があるか、お金が余っているかのどちらかですね。

ここまで書いて気がついたのですが、全然、「AZ−1のススメ」になってませんねぇ……
思うに、AZ−1人口を増やしたくないという思いが、私の中にあるのかもしれません。
何故なら、この車を所有できるのは、全世界でたった4000人の限られた人達だけなので、興味だけで、その仲間に入られる事の抵抗が、かなりあるのかもしれません。

AZ−1は、生産メーカーのマツダのホームページでも寒い扱いを受けている(おそらく、存在自体を抹殺したいのでは!?)車ですが、遠い将来、必ず、「コスモ・スポーツ」に並びマツダを代表する車になるはずです(ホンマかいな?)。
 


 
 
 
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