Owner's words

カウンタック・リバース

 

 

 
 
ランボルギーニ・カウンタックという車をご存知でしょうか? 開き方は違うのですがAZ−1と同じガルウィング・ドアを持つイタリアの名車です(説明するまでもないですね)。 

このカウンタックという車、信じられないくらい後方視界が悪く、バック(リバース)する際はあまりに危ないので、いつしかカウンタックのオーナーが、ドアを開けサイドステップに腰掛けて身を乗り出す様に後方を確認しながら運転(バック)する事から、このカウンタック・リバースという言葉が生まれました。 

ドアを開けて、後方確認しながらバックする事は、普通のドアを持つ車でも見られますが、このカウンタック・リバースという言葉は、ガルウィング・ドアを持つ車だけに限定して用いられる様です。
 


 

で、実際にやってみたのが、左の画像です。

モデルはご近所のAZ−1乗りの井上さんにお願いしました。ポーズは逆向きの変則パターンです(上画像)。(尚、順向きパターンのお問い合わせがありましたので、参考までに画像を掲載します(下画像)) 

このカウンタック・リバース、AZ−1で実施するには、ある程度の条件が必要な様です。 
それは、足が小さい事です。AZ−1のペダル配列はかなり狭く、足が大きい(幅がある)と、満足にペダル操作ができません。私は小柄なので、その点は大丈夫です。 

カウンタック・リバースでペダル操作をしている時の足の複雑な形は、とても形容できません。 強化クラッチの為、左足首がつりそうです。 

それと、ハンドル操作にかなりの力がいります。AZ−1のステアリングは、ロック・トゥー・ロックで2.2回転ですから、超低速でハンドル操作を行なうには、相当のパワーが必要です。体を安定させる為に、左手は天井部分をつかみがちになるので、ハンドル操作は右手一本で行なわなければなりません。両手でハンドルを操作すると、体の小さな私は、十分に後方を確認できなくなります。 

サイドステップに腰掛ける際、わたしはお尻の割れ目をステップの段差にあわせて、体を安定させていますが、言うまでもなく、お尻は痛いです(痔にも悪いです)。 
あと、足が長いにこした事はありません。足が短いと、サイドステップの前方に腰掛ける事になります。少し不格好です。 

AZ−1のオーナーなら一度はトライした事があるとは思いますが、くれぐれも開けたドアには御用心ください。ドアを開けると、車高はミラー部分を含めてかなり高くなります。 
格好良くカウンタック・リバースを決めるつもりが、天井にミラーをぶつけてしまった! なんて事になったら、かなり格好悪いです。 
 


 
 
 
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