Impression

ハンドリング
 

運転免許を習得してかなりの年月が経ちましたが、実は私にとっては初めてのFF車だったりします。

実際のところ、街乗りレベルでもかなり手こずっています。

 

 
 

Aクラスのモニター企画で1週間ほどAを借りたのですが、車としての出来に驚いてしまいました。
ここ最近のモデルではあまりパッとしなかった足回りが、見違えるほどにメルセデスらしくなっていたからです。

二重フロアのボディは、W126以上に頑なでミシリとも鳴きませんし、何より、グッと沈んでピタリと安定するサスには、久々に感動すら覚えてしまいました。
特筆なのは、コーナー進入時にリアの張り出し感があって、フロントタイヤだけに頼らずリアからも積極的に向きが変わっていくところです。


とは言え、先代Aのエルク事件の後遺症からか、コイル・スプリングはやや硬めで、ホイールベースの短さとも相まって、ピョコピョコと跳ねる感じがするのは残念です。

それと、W169で採用された新リアサスの産物か、急激に横Gがかかると、稀に床下から「コン」という音がするのはご愛嬌でしょう。
そのリアサスのせいか、コーナリング途中でギャップに乗り上げた(跳ねた)際の左右に揺すられる様な挙動が気になるところです。

 


メルセデス全般に言える事ですが、フロントのオーバーハングが異常に短いので、取り回しがとても楽です。
とは言え、フロントの端は目視できませんから、運転は勘だけが頼りになります。

あと、困った事に、FFなので思ったほどにはハンドルが切れず、物理的な回転半径が大きいので、Uターン時には気を使ってしまいます。

ちなみに、Aの回転半径は、Cよりも大きいのです。

 


 
 
 
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