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世界最高のシート(素材編)
 
 

 

 

 
 
メルセデス(ここではW126)のシートってある種の芸術品だと思います。

座っただけで、他の車とは全くの別物である事がわかります。
私のW126はベロア地です。このベロアは毛足が短く、一旦腰掛けると絶対に体が滑りません。レザー(皮)地だとこうはいきません。

今は、猫も杓子もレザーシートですが、レザーの特性を生かした造りをされたシートは、ほとんどありません。その全てが単なるファッションです。そんなにレザーがありがたいんでしょうか?

セブン・パッセンジャーズ(7人乗)リムジンを見てもわかる様に、本来は、後座席(主席)がベロア地で,前座席(運転席)がレザー地という造りが正当です。
現在の、レザーシートの価値観はどこから生まれたんでしょうかね。私には不可解です。
残念ながらメルセデスも、その価値観にのまれてしまった感があります。せっかくのベロア文化が死滅状態です。

同じW126でも、ベロアシートとレザーシートを乗り比べれば、ベロア地の方が、いかに疲れないかがわかります。ベロア地は体がシートに触れてさえいれば、上半身に無駄な力が一切必要ありません。しかし、レザー地は、滑る体をサポートする為の力が必要です。これが、かなりの疲れ(特に腰痛)となって現れます。

W126のベロアシートは、疲れ知らずで長距離移動を可能にするんですね。
 


 
 
 
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