Owner's words
メルセデス購入のススメ(心構え編)
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メルセデス・ベンツという車を勘違いされている方がほとんどだと思います。
一般のイメージとしては、(国産車より)「速い」「安全」「豪華」ぐらいではないでしょうか。
バブル全盛期に、そんなイメージを期待して、クラウンからメルセデスに乗り換えたバブリーオヤジ達も、今ではすっかり、セルシオあたりに落ち着いています。
ストップ・アンド・ゴーが連続する国内の道路事情では、メルセデスより出足の良い国産車が沢山あります。
メルセデスという車は、無骨でとりえの無い、只単なる「普通の車」なのです。
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国産車からメルセデスに乗り換えたほとんどの人がガッカリします。
こらえ性のない人は、メルセデスをすぐさま叩き売って、セルシオあたりを購入してしまいます。 残念な話です。メルセデスは半年間は乗ってみないと、その良さが分からない車なのです。国産車の感性から解脱するまでの辛抱が必要です。 まず、メルセデスを購入して失望した後に、
一旦、それに気づくと、巷の国産車が普通でない事が分かります。
メルセデスの価値とは、まさに、そこにあるのです。
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私は、一時期、巷にあふれた、W126というモデルを所有しています。俗名「420SEL」です。全世界の下品なオヤジ達の手によって、所有する事の価値が地に落ちた悲運なモデルです。
W126は、色気が出て厚化粧された現行のモデルよりも、メルセデスらしいメルセデスなので大好きです。20年以上前の設計の為、クラシックな部分もありますが、電子制御に頼らない、しっかりした機械設計によるコントローラブルさは特筆モノです。 バブル期に大量に流通している事もあり、かなり安価で、メルセデスの入門車としては絶好のモデルです。高年式のW126は、完成の域に達したある種の芸術品です。この域には、いかなる国産車も今だに到達していません。 保管スペースさえ許せば、「560SEL」はお勧めのモデルです。先代モデルとはいえ、フラッグシップ・カーですから「メルセデスとはこういう物だ!」というソウル(魂)を、ヒシヒシと痛感できるでしょう。 タマ数の少ない「420SEL」は、「560SEL」とギア比が一緒でパワーが無い分、非力に感じてしまいます。「420SEL」よりは、ギア比が別設計の「300SE」の方がお勧めです。 メルセデスは、どのモデルでも妥協された設計はされていませんので、190Eや300Eを選択しても間違いはありません。どのモデルでもメルセデスの品質は同じです。安心して購入してください。
それこそが、本当の『メルセデス・ワールド』です。 あ、そうそう…… くどい様ですが、これだけはご承知おきください。 「メルセデスを購入すると(最初は絶対に)後悔します……」
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