Impression
ハンドリング 未だに「ベスト・オフ・セダン」と言ってしまう程、素晴らしい運動性能を電子制御に頼らず実現した技術は賞賛に値します。
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420SELはFRですが、車重が1.7tもありますから、軽量MRの様に軽快にひらりひらりとコーナーをクリアする事はできません。
初めて乗ると、あまりにゴツゴツした乗り心地でビックリします。これは、スプリングが固いわけではなく、伸側だけが異常(?)に固いダンパーのせいです。
メルセデスに乗っていて不思議な事が一つあります。それは、「アンダーステアでコーナーを回りきれない」という事がこれまでに一度もない事です。
420SELはフロントのグリップが抜けるより先にリアが抜けます。これは、ネガティブキャンバーがきつくついたフロントサスと、リアのLSDのおかげだと感じています。もちろん、急激にグリップが抜けるのではなく、それは緩やかにやってきます。
どんなに良いと分かっていても他社が採用に踏み切れないサスジオメトリーのおかげです(タイヤが偏摩耗し、ローテーションをサボると寿命が通常の7割以下)。
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メルセデス全車にもいえる事ですが、420SELは5mを超える全長にもかかわらず、運転が楽です。物理的に入れない場所は別として、「無理かな?」と思う所にもスイスイ入って行けます。
これは、フロントのオーバーハングが異常に小さい事と、ハンドルが大きくきれる事のおかげです。 ボールナット機構のステアリング独特なハンドルのきれ方もそう感じさせてくれます。
確かに420SELは無骨で格好悪い。
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